詩の女神さんよぉ、あんた、今朝はいかれているぜ。
目に隈ができて、そこに悪夢がまだ居座っているようだ。
不機嫌な顔には、
狂気と恐怖が、入れ代わり立ち代わり表れているぜ。
緑色の大悪魔と、ピンク色の小悪魔が、
あんたを、からかったか?
悪夢がいたずらで、あんたを沼底に、
引きずり込んだのか?
とにかく、オレが望むのは、あんたが健全で、
強い意志でもって、まっとうなリズムの、
道徳の詩を詠うことだ。
歌の神アポロと、豊穣の神パンが、
支配した古代の、できたら、あの素朴で初心な調子でもって、
あんたが詠うのを、オレ写し取って、自分の手柄と親戚に自慢したいんだ。