その反り返ったまつ毛は、
お前(めぇ)独特のもんだよなぁ。
天使にゃあ似ても似つかねぇが、
オレをイチコロにするクソビッチめ。
しつこいなぁ、愛しているよ尻軽女。
オレの欲情!
偶像をおがむ坊主のように、
オレはお前(めぇ)の前にぬかついても構わねぇ。
砂漠と森林の気が、
お前(めぇ)の硬く編み上げた髪を臭いたてて、
お前(めぇ)はすまし顔の、
思わせぶりでオレを惑わす。
肌に女の体臭をまとって、
オレは香炉を抱いたみてぇになる。
お前(めぇ)の不思議さは夕暮れそのもの、
熱を持った薄暗い妖怪だよ。
どんなに純度の高いヤクでさえ、
お前(めぇ)のフェラチオにはかなわねぇ。
お前(めぇ)の技巧は、
死人さえも生き返らせるだろうよ。
その背中と胸は
クネクネと動く腰の操り人形。
お前(めぇ)は退屈そうにソファーに横になって、
クッションまでも夢見心地にさせている。
そして時々おきる理不尽な癇癪を、
誰彼構わず、
噛みつき、口づけの当てこすりで、
鎮めるんだろ。
そして嘲笑を浮かべながら、
オレの身体を真っ二つに引き裂いて、
サッと顔色を変えたかと思うと、
月のような優しい笑顔を、オレの転がった心臓に向ける。
お前(めぇ)の絹で包まれた、
その繻子の靴の下に、
オレの快楽と、
脳味噌と、宿命が転がっている。
オレはお前(めぇ)の足元でエクスタシーを感じ、
光と色彩のお前(めぇ)の思し召しで、
オレの暗黒に雷(いつづち)を落としてくれ!
射精の絶頂を!