お前は作った猫撫ぜ声でオレにこう尋ねてくる、
「アンタって、おもしろい人ね。私のどこがいったい良いって言うの?」
———頼むから、そこで静かにしていてくれ。
駆け引きには、マジにイラつくんだ。
オレは自分の根性を、お前に見破られたくない。
本音も吐きたくねぇし、
一生懸命だとか、
そんなきれいごとも苦手だ。
まあ、焦らず仲良くしようぜ。
愛の武器庫の床下の埃まで知っているが、
そこには、恐ろしい飛び道具がそろっているからなぁ。
狂気、嫉妬、喧嘩! ———青ざめんなよ。
お前もオレと同じで、季節で言やぁ秋だ。つまり後の無ぇ身だ。
まあカッコつけねぇで、ゆっくりやろうや。