女の人にモテないみじめなボクが、今夜、誰に話しかけようか?
薄暗く、止まった空気にホコリが舞う部屋に引きこもったボクが、
アイドのあの人に向かって、何を語れる資格があろうか?
あの人の眼差しが、ボクの心に明るい花を咲かせた。
———ボクらは胸を張って、あの人を讃えよう。
あの人の人気は圧倒的だ。
妖精のような身体、天使の声、
そしてあの眼差しが、ボクらを光で包んでくれる。
真夜中でも、一人ぼっちの時でも、
街中でも、雑踏の中でも、
あの人の幻が、ボクの目の前で踊っている。
そして幻はボクに語りかける。「わたしって、かわいいでしょう。だからわたしの言うことを聞いて。
わたしを愛しているのなら、わたしの顔だけを愛して。それ以外はダメ。
わたしは天使。わたしは女神。わたしは聖女。だから、オマンコのことなんか想像したらダメ」