悪(ワル)の華

ボードレールは、人間を『退屈』に住む『悪』だと思っていたようです。『悪』を詠えば、人間の本質に迫れました。 『悪』はまた、衝動的で扇動的で曖昧でした。 衝動的で扇動的で曖昧なものは、おもしろおかしく好き勝手に扱えました。 『悪』は、『滑稽』にも『美』にも『神』にさえなれました。 こうして人間は、『滑稽』や『美』や『神』に変えられました。 ボードレールのやったことは、それだけのことです。では、ボードレールの言葉遊びに浸りましょう。文中、極めて不道徳で不適切な単語や表現が使用されています。予めご了承ください。

19 デブ専

大昔のように、自然が旺盛な性欲にあふれ、

毎日毎日、怪物を孕んでいた頃だったら、

オレは、猫のようにゴロゴロ喉を鳴らして、

デブ女の足元で暮らしただろうなぁ……。

 

デブ女が大股開きにして、

尽きない性欲を持て余し、ビラビラの花弁が、じっとり濡れていくのを見たいなぁ。

デブ女の、誰からも相手にされない業の深さが、

泣いた涙の濡れ具合で、どれぐれぇに強欲かも、楽しんでみてぇなぁ。

 

脂肪の乗ったくにゃくにゃした肉の、その奥の奥まで、嘗め廻したいなあ。

大きなぼってりした膝を枕にして、夏の太陽を見上げたら、

不健康な光が、デブ女の白い肌に反射して眩しいかもなぁ……。

 

遊び疲れて、デブ女が草の上に寝そべったら、

そのオッパイの盛り上がりを横目でチラ見して、こんな事を想像するかもなぁ……。

オレが山に抱かれた小さな村になって、卑猥な祭りを毎日催す。