秋の終わりと冬、そして雪解け水にぬかるむ春。
オレたちを死に導いてくれる季節たち!
オレの心と脳味噌は、
お前たちの蒸気の屍衣と、濡れた墓石に包まれるのだ。
広い平原に冷たい風が吹きすさむ。
長い夜には、風見鶏が声を枯らして回り狂う。
オレの魂は、生温い春に負けないほど、
翼をのびのびと広げる。
不吉なものに満たされた、霜の立った心にとって、
自然を支配する、だが病んだ女王のような季節ほど、
また青ざめた景色ほど、
オレを心地よくしてくれるものはない。
———だたし、暗闇で、誰はばからず見知らぬ人と派手なセックスに耽る時間は、
別としての話だが……。