33 後悔
黒い大理石の墓石の下、暗黒の中に、
アンタが眠りにつくとき。
住処とかベッドとか、よく人が口にするものが、
雨の染み入る穴倉となったとき、
石の重みが、アンタのやわな脇腹と、
怯える胸を圧迫し、
心臓の鼓動も、希望を抱くことも許されず、
そして、その男を追いかける足も、動かなくさせる。
墓は、オレの夢を聞いてくれる相棒だ。
(なぜなら、墓は詩人の言葉を理解できるからな……)
眠れない、夜のまにまに、
オレはアンタに言っておきたい。「中途半端な淫売さんよ。
死者たちが泣く理由を、理解できないからって、それが何なんだよぉ」
———そんなことより、後悔が、蛆虫のようにアンタの肉を噛んでいるぜ。