女の中でも、いっとう好きだった母ちゃん!
母ちゃんは、オイラの喜び! オイラの宿命!
母ちゃん、覚えているかい、抱き合ったあの時の恍惚を、
ストーブの熱に包まれた、薄暗い部屋の妖しさを、
母ちゃん。女の中でもいっとう好きだった母ちゃん!
ニクロム線の光に照らされた夕方、
バルコニーにバラ色の靄がおち、なにもかもを覆い隠したあのとき、
母ちゃんのオッパイは柔らかく、そして母ちゃんは優しかった!
ふたりで交わした言葉は、なにもかも秘密の約束事だった。
ストーブのニクロム線が、ただ赤々と燃えていた。
部屋に差し込む西日がきれいだった!
空が遠くに感じた! だからオイラに勇気がわいた!
女の中でも、いっとう好きだった母ちゃんに、身体をまかせていると、
オイラは母ちゃんの血の匂いが分かった。
部屋に差し込む西日がきれいだった!
やがて厚い壁のような夜になった。
オイラは暗闇の中に母ちゃんの瞳を捜した。
それから母ちゃんのため息を吸い込んだ。それは甘い毒だった!
母ちゃんは満足して、オイラの腕の中でぐったり眠っていた。
夜の壁は、厚みを増していった。
ねえ母ちゃん、あの悦びを再現する方法なんか、オイラ当然知っているさ。
だからと言って、また母ちゃんの膝枕で甘えて、
きれいな顔と優しさに、オイラのチンポを硬くさせ、
「またやろうよ」とおねだりしたら、それはいけないことだろうか!
当然覚えているさ、やり方なんか。
ふたりの約束、ふたりの秘密、繰り返されたキス。
また再び、あれらを蘇らせることが出来るだろうか、ふたりの深い罪の淵から。
太陽が深い海の底で浄められて、
日ごと若返って空に昇るように。
あのふたりの約束、ふたりの秘密、繰り返されたキス。