愛の女神が人間の頭蓋骨の上で、
あぐらをかいて、
ケラケラお行儀悪く笑いながら、
シャボン玉遊びをしている。
シャボン玉は、
空に昇り
遠い宇宙の果ての
星になろうとしている。
だがキラキラ光る球体は壊れやすく、
大気圏に届く前に、
パチンと弾けて消えてしまう。
中味は、宝石の見る夢のように吐き出される。
その中味が弾けだされるたびに、
頭蓋骨は泣きながら訴える。
———「この残酷な遊びは、
いつになったら終わるのだ?
愛の神と言う名の、人殺し。怪物。
あんたの口が大気にまき散らしているのは、
オレの脳ミソと、オレの血と、
オレの身体なんだぜ。