『快楽』と『死』は、気立てのいい姉妹。
気前よくキスをしてくれるし、なんたって元気。
セックスが大好きだと噂されているが、当の本人たちは、ボロのスカートを捲し上げ、
あくまで処女だと言い張っている。確かに子を孕んだと耳にしたことはない。
詩人と言う者は、健全な家庭生活の敵、地獄の人気者、
安月給の宮廷人。つまり百害あって一利なしの厄介者。
淫売宿と墓が用意してくれるのは、涼しい木陰の、後悔を忘れさせるベッドと棺桶。
ベッドと棺桶は、極上の冒涜の言葉で軋む。
そして代わる代わる、恐ろしい快感と、
身の毛のよだつ甘美をオレたちに与えてくれる。
お前はいつオレを埋葬してくれるのだ、汚れた手の『快楽』よ!
『快楽』勝るとも劣らない魅力を持った『死』よ、いつ訪ねて来てくれるのだ!
※1糸杉に、臭い※2ミルトを接ぎ木することは可能なのか?
※1糸杉は『死』の象徴。
※2ミルトは、『婚礼』の象徴。